インレー（つめ物）

インレー（つめ物）とは

インレーとは、奥歯の軽度〜中等度の虫歯治療に用いられる部分的なつめ物のことを言います。
インレーは、保険のきくものと自由診療のものとに大きく分かれます。
また、インレーは型取りをして、技工士さんが製作したつめ物を次回セットするというのが一連の流れのため、通院は最低でも2回はかかります。

インレー・アンレー・クラウン違い

「インレー」と「アンレー」はどちらも歯の切削部分を埋めるつめ物ですが、歯の上面全体まで広範囲に覆うようなつめ物のことを「アンレー」と言います。

「クラウン」はかぶせ物のことを指します。虫歯が大きくて歯の神経を取り除い場合・虫歯が広範囲に広がり、つめ物では対応できない場合には「クラウン」による治療となります。

インレー　治療の流れ

1. 治療内容の説明と種類の確認
   （1日目）

   本日の治療内容の説明とインレーの種類について再度確認をします。

   
2. 表面麻酔・浸潤麻酔（1日目）

   注射の針の麻酔の前に表面麻酔を必ず置き、痛みに最大限配慮して行います。

   
3. 虫歯の除去（1日目）

   まずは、感染源である虫歯を完全に除去します。虫歯の部分をう蝕検知液で染め出しながら、虫歯の取り残しがないように行います。

   
4. 型取り（1日目）

   虫歯を取りきったら、インレーを入れるために形を整えます。形が整ったら削った歯とその反対側の歯型の型取りをします。

   
5. 仮の蓋をする（1日目）

   次回インレーが出来上がってくるまでの間（約1-2週間） 、削った箇所には仮の蓋をします。
   仮蓋は外れやすい材質なため、粘着性のある食べ物には十分に注意してください。
   また、もし外れてしまった場合は、痛みの原因になるため当院までご連絡ください。

   
6. インレーの装着（2日目）

   約1-2週間で出来上がってきたインレーを接着剤で付けていきます。形や噛み合わせに問題がないか確認・調整をし、装着します。

   

インレー装着後の注意事項

• 装着後30分程度は食事を控えましょう。
• 神経が一時的に過敏になっています。付けた直後は冷たいもの、熱いもの、硬いものはなるべく避けましょう。
• 虫歯が深い場合は、装着後に痛みが出ることがあります。通常は徐々に落ち着くことが多いですが、痛みが強い場合や長く続く場合には我慢なさらずにご連絡ください。

インレー　医療費控除

インレー治療も医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、家族が1年間で支払った医療費が10万円を超えた場合、前年度分の金額を確定申告することで、税金分が還付される制度です。
詳しくは国税庁のホームページをご確認ください。

まとめ

ここではインレー（つめ物）について詳しくご説明させて頂きました。
インレーは種類が幾つかあり、特徴も様々です。
ご自身の要望やお口の状態にあったつめ物を担当の歯科医師とよく相談して、決めるのが良いでしょう。

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