クラウン

クラウン（かぶせ物）に
ついて

クラウンの種類

クラウンは、保険適用のものと自費診療のものとに分かれます。
ここでは、主なクラウンの素材の特徴について説明していきます。

保険適用のクラウン

1. 銀歯（奥歯のかぶせ物）

   長所

   ・保険適用のため安価
   →約6,000円程度(3割負担の場合)
   ・耐久性がある

   短所

   　　

   ・お口の中で目立つ
   ・汚れがつきやすい
   ・二次的な虫歯になりやすい
   ・金属アレルギーの原因となる
   ・歯ぐきの色が変化することがある

   

2. 硬質レジン前装冠
   （前歯のかぶせ物）

   金属のフレームの上にプラスチックの材料が貼られたかぶせ物です。

   長所

   ・保険適用で白くできる
   →約9,000円程度(3割負担の場合)
   ・金属の部分は耐久性がある

   短所

   ・金属の黒いラインが見えることがある
   ・単色からなり、色調の再現性に劣る
   ・変色しやすい・汚れがつきやすい
   ・金属アレルギーの原因となる
   ・歯ぐきが変色することがある

   

   

3. CAD/CAM
   （前歯・奥歯のかぶせ物）

   CAD/CAM(キャドキャム)と呼ばれる白いプラスチックのブロックを削り出して作られたかぶせ物です。

   長所

   ・保険適用で白くできる
   →約6,000〜10,000円程度(3割負担の場合)
   ※治療する部位により金額の差があります。
   ・金属アレルギーの心配がない

   短所

   ・割れたり、欠けたりしやすい
   ・歯ぎしりや食いしばりが強い方には不向き
   ・セラミックに比べて色調の再現性に劣る
   ・変色しやすい・汚れがつきやすい
   ・歯を削る量が多くなる
   適用条件がある

   ※歯ぎしりがある方、噛み合わせの強い方にはオススメできません。保険適応で装着し、不具合が生じた場合、2年間保険診療で再製作できず、新製する場合は自費診療（1本 44,000円 ）となります。

   
   

   保険でできる
   白いつめ物・かぶせ物

   

自費診療のクラウン

1. ジルコニアボンド
   （前歯のかぶせ物）

   1本	132,000円（税込）

   丈夫なジルコニアのフレームの上にセラミックが焼き付けられたかぶせ物になります。審美性、強度、精度ともに優れており、主に前歯でオススメの素材です。

   長所

   ・天然歯のような透明感を再現できる
   ・色調の再現性に優れる
   ・耐久性が高い
   ・汚れが付きにくい
   ・変色しない
   ・金属アレルギーの心配がない

   短所

   ・天然の歯より硬い素材
   ・保険が効かない

   
   

   セラミックについて

   

2. オールセラミック
   （前歯・奥歯のかぶせ物）

   1本	99,000円（税込）

   e-maxと呼ばれるセラミックからできているかぶせ物です。前歯、奥歯（小臼歯）で使用することが多いです。

   長所

   ・天然歯のような透明感を再現できる
   ・汚れが付きにくい
   ・変色しない
   ・金属アレルギーの心配がない
   ・天然の歯に近い硬さ。噛み合う歯にも優しい素材

   短所

   ・耐久性にやや劣る
   ・歯ぎしりや食いしばりが強い方には不向き
   ・割れることがある
   ・保険が効かない

   
   

   セラミックについて

   

3. ジルコニアステイン
   （奥歯のかぶせ物）

   1本	110,000円（税込）

   白くて硬い素材のジルコニアの表面をステイニング（着色）して作られたかぶせ物です。強度もあり、主に奥歯で適した素材となります。

   長所

   ・耐久性が高い
   ・汚れが付きにくい
   ・変色しない
   ・金属アレルギーの心配がない
   ・ステイニングすることでグラデーションを再現できる

   短所

   ・セラミックに比べると透明感には劣る
   ・天然の歯より硬い素材
   ・保険が効かない

   
   

   セラミックについて

   

4. ジルコニア
   （奥歯のかぶせ物）

   1本	66,000円（税込）

   3種類の丈夫なジルコニアのブロックから白さを選び、削り出して作るかぶせ物です。単色からなり、グラデーションは再現できません。主に奥歯で使用します。

   長所

   ・耐久性が高い
   ・汚れが付きにくい
   ・変色しない
   ・金属アレルギーの心配がない

   短所

   ・色が単色3色パターン
   ・天然の歯より硬い素材。ジルコニアステインよりさらに硬い
   ・噛み合う歯や顎へ負担がかかる
   ・保険が効かない

   
   

   セラミックについて

   

前歯のかぶせ物　費用・特徴　
まとめ

奥歯のかぶせ物　費用・特徴　
まとめ

クラウン　治療の流れ

1. 治療内容の説明と種類の確認
   （1日目）本日の治療内容の説明とクラウンの種類について再度確認をします。
2. 虫歯除去・形成（1日目）虫歯を完全に除去し、形を整えます。必要に応じて、麻酔を行います。本数や歯ぐきの状態によっては、治療の回数が多くなります。
3. 型取り（1日目）形が整ったら削った歯とその反対側の歯型の型取りをします。
   セラミックの場合には色調合わせのための写真も撮ります。
4. 仮歯を入れる（1日目）次回クラウンが出来上がってくるまでの間（約1-2週間） 、ケースによってはプラスチックでできた仮歯を入れることがあります。
   仮歯は壊れやすく、外れやすいです。硬いものや粘着性のある食べ物には十分に注意してください。
   また、もし外れてしまった場合は取れたものをお持ち頂き、当院までご連絡ください。
5. クラウンの装着（2日目）出来上がってきたクラウンを接着剤で付けていきます。
   形や噛み合わせに問題がないか確認・調整をし、装着します。

クラウン装着後の注意事項

• 装着後30分程度は食事を控えましょう。
• 神経が残っている歯の場合は特にですが、付けた直後は冷たいもの、熱いもの、硬いものはなるべく避けるようにしてください。
• 虫歯が深い場合やつけた直後は、痛みが出やすいです。通常は徐々に落ち着くことが多いですが、痛みが強い場合や長く続く場合には我慢なさらずにご連絡ください。

クラウン　医療費控除

クラウン治療も医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、家族が1年間で支払った医療費が10万円を超えた場合、前年度分の金額を確定申告することで、税金分が還付される制度です。
詳しくは国税庁のホームページをご確認ください。

まとめ

こちらのページでは、クラウン（かぶせ物）について詳しくご説明させて頂きました。
クラウンは種類がいくつかあり、特徴も様々です。ご自身の要望やお口の状態にあったかぶせ物を担当の歯科医師とよく相談して、決めるのが良いでしょう。

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