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保険でできる白い歯
CAD/CAM(キャドキャム)
保険適用のつめ物・かぶせ物と聞くと、銀歯を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
近年、保険診療でも部位や条件によってはCAD/CAM(キャドキャム)と呼ばれる白いつめ物・かぶせ物が適用となりました。
CAD/CAMはハイブリッドのプラスチックからできています。
銀歯は嫌だけど、セラミックは予算的に厳しいという方には特にオススメの治療法となります。
こんな方にオススメ!!
- 銀歯が気になる
- 歯を白くしたい
- 白くしたいのを
ご予算の関係で諦めていた方 - 金属アレルギーが心配
- 保険適用内で治療したい
- 歯ぎしりや食いしばりが強くない方
CAD/CAMのメリット
- つめ物やかぶせ物を白くできる
- 銀歯を白くできる
- 保険適用のため安価
- 金属アレルギーの心配がない
CAD/CAMのデメリット
- 割れたり、欠けたりしやすい
- 歯ぎしりや食いしばりが
強い方には不向き - 厚みが必要なため、
歯を削る量が多くなる - セラミックに比べ、
透明感がなく色調が単色 - 変色しやすい
- すべての歯で使用できず、
適用範囲や条件がある
価格
CAD/CAM冠 | 1歯 約6,000〜10,000円(3割負担) |
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CAD/CAMインレー | 1歯 約5,000円(3割負担) |
CAD/CAMは保険適用の治療です。
治療する部位により金額の差があります。
CAD/CAM 保険適用範囲
CAD/CAM冠は2023年12月1日の診療報酬改定により、実質全ての奥歯で使用できるようになりました。
但し、適用条件があるため注意。
保険での適用範囲が煩雑化しているため、ご自身の場合は適用となるのかを歯科医師に確認してもらうといいでしょう。
CAD/CAM おすすめしない?
後悔しないために
保険適用で手軽に歯を白くすることができるという点で、 患者様にとってメリットの大きい治療法になります。
しかし、必ずしも万能な治療ではありません。以下に該当する方にはCAD/CAMをおすすめしないこともあります。
- 噛み合わせが強い方
- 長持ちする素材を入れたい方
- 天然歯に近い見た目にしたい方
費用的な面からこれまで白くするのを諦めていた方でも選択肢として考えられるようになったのはとても良いことだと思います。
但し、つけてすぐ割れたり、外れたりするのは患者様にとっても良くない結果を与えてしまうため、事前に適応をよく見分けることが大切だと思っています。
あとあと、後悔しないためにもつめ物・かぶせ物の種類の特徴をよく理解した上で、歯科医師と相談し、ご検討いただければと思います。
CAD/CAM 耐用年数
2016年に小臼歯(4、5番目の歯)、2021年から第一大臼歯(6番目の歯)、2023年から第二大臼歯、第三大臼歯(7番目、8番目の歯)と適用範囲が年々広がっています。
適用条件があるため、すべての歯で当てはまるわけではないです。
とくに、奥歯に関しては保険導入されて、まだ日が浅いため、このくらい持ちますよという長期的データに基づく実績がありません。
ただ、セラミックや銀歯に比べ、プラスチックの材料から主にできているため、CAD/CAMの耐久性は低いものになります。
そういった観点から、力に限っての耐用年数でいうと他の素材に比べるとやや劣る素材と言えます。
それゆえ、ご自身のお口の中に合ったものなのかどうかは良く相談して決めていくのが良いと思います。
CAD/CAM
どこの歯医者でもできる?
CAD/CAMはどこでも取り扱っているわけではなく、厚生労働省への申請手続きを行い、承認された医院のみが提供可能です。
医院によっては取り扱っていない場所もありますので、事前にHPや電話で確認するのが確実でしょう。
ただ、保険適用範囲に含まれるかどうかはお口の中の状態によりますので、一度お口を診てもらい、担当の歯科医とよく相談するのが良いでしょう。
まとめ
保険適用の範囲も拡大され、 保険で手軽に白くできるCAD/CAMのニーズは年々高まっているように思います。
ただし、とくに耐久性の問題から強くオススメできないケースもあります。
ご自身のお口に合った素材を入れるのが長持ちするためには大切です。
CAD/CAMも一つの選択肢として捉え、セラミックやジルコニアなどとも比較して決定するのが良いと思います。
分からないことなどございましたら、お気軽に当院までご相談ください。