目次
ブリッジ治療とは
ブリッジ治療とは、虫歯や歯周病などで歯を失った箇所の両隣の歯を支えとし、欠損した部分に人工の歯を架ける治療です。
かぶせ物が繋がった形をしており、入れ歯のように取り外す必要がなく、固定式の装置となります。
ブリッジ治療 メリット
・固定式で取り外す必要がない
・違和感が少ない
・天然の歯の約60%程度、噛む力を回復できる
・保険が適用になる
・治療期間が比較的短い
・手術の必要性がない
・セラミックを使用することで審美性を回復できる
ブリッジ治療 デメリット
・両隣の歯を削る必要がある
・両隣の歯に負担がかかる
・両隣の歯の虫歯や歯周病のリスクが高まる
・保険のきかないブリッジだと費用が高額になる
ブリッジ治療の流れ
1治療内容の説明と種類の確認
本日の治療内容の説明とブリッジの種類について再度確認をします。
2虫歯除去・形成
ブリッジの支えとなる両隣の歯の虫歯を削って形を整えます。必要に応じて麻酔を行います。
3型取り
形を整えたら削った歯とその反対側の歯の型取りをします。
セラミックの場合には色調合わせのための写真も撮影します。
4仮歯を入れる
次回ブリッジが出来上がってくるまでの間(約1〜2週間) 、ケースによってはプラスチックでできた仮歯を入れることがあります。
仮歯は壊れやすく、外れやすいです。硬いものや粘着性のある食べ物には十分に注意してください。
もし外れてしまった場合は取れたものをお持ち頂き、当院までご連絡ください。
5ブリッジの装着
出来上がってきたブリッジを接着剤で付けていきます。
形や噛み合わせに問題がないか確認・調整をし、装着します。
費用
前歯のブリッジ
素材 | 保険 | 保証 | 価格(税込) | 審美性 | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|
ジルコニアボンド | × | 2年 | 132,000円 ×本数分 |
★★★★★★ | ★★★★ |
オールセラミック | × | 2年 | 99,000円 ×本数分 |
★★★★★ | ★★★ |
硬質レジン 前装冠 |
〇 | × | 保険適用 | ★★ | ★★★★ |
奥歯のブリッジ
素材 | 保険 | 保証 | 価格(税込) | 審美性 | 耐久性 |
---|---|---|---|---|---|
ジルコニア ステイン |
× | 2年 | 111,000円× 本数分 |
★★★★ | ★★★★★ |
ジルコニア | × | 2年 | 66,000円× 本数分 |
★★★ | ★★★★★ |
銀歯 | 〇 | × | 保険適用 | ★ | ★★★★ |
ブリッジ治療で後悔しないために
「ブリッジ治療をしなければ良かった」と治療後に後悔しないためにも、ブリッジ治療の注意点やブリッジ治療以外の選択肢を事前に知っておく必要があると考えます。
現在、ブリッジをご検討されている、迷われている方の参考になれば幸いです。
- 両隣の歯を削る必要があるブリッジにするためには健康な歯であってもある程度大きく歯を削る必要があります。削った歯は元どおりにはならないので、健康な歯をできる限り保存したいと考える方には不向きな治療となります。
- 術後に痛みが出る可能性がある神経の残っている歯を削ることもあるため、術後に冷たいもの等でしみやすくなることがあります。時間の経過とともに落ち着くことがほとんですが、痛みが長く続く場合や激しい痛みに変わった場合はすぐに医院までご連絡ください。
- ブリッジが外れることがあるセットする際の接着が甘い、支えとなる歯の状態が良くない、無理な設計をしている、噛む力が強いとブリッジは外れることがあります。ご自身のお口の中の状態がブリッジにあっているのか事前に評価してもらいましょう。
- ものが詰まりやすいブリッジの周りは汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病になりやすいです。長持ちさせるためにも丁寧な口腔ケアを行う必要があります。
①ブリッジ治療の注意点
②ブリッジ治療以外の選択肢
- 失った歯を補う治療には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つの方法があります。
- それぞれの治療に特徴があり、メリットもあればデメリットもあります。
- それぞれの違いをしっかり理解した上で、ご自身のお口の中にあった治療法を選択するのが良いでしょう。
入れ歯・ブリッジ・インプラントの違い
入れ歯 | ブリッジ | インプラント | |
---|---|---|---|
違和感 | 異物感があり食事や 会話しづらい |
ほとんどない | ほとんどない |
噛む力 | 天然の歯の約20%程度 | 天然の歯の約60%程度 | 天然の歯の約90%程度 |
他の歯への影響 | バネをかける歯に負担が かかる |
両隣の歯を削る | ほとんどない |
手術 | なし | なし | 必要 |
治療期間 | 約1〜2か月 | 約1〜2か月 | 約半年〜1年 |
費用 | 保険適用可 自費診療可 1装置 154,000円〜 ※歯数によって費用が変わります。 |
保険適用可 自費診療可 1ブロック 198,000円〜 |
自費診療のみ 1本 385,000円〜 |
ブリッジ治療の寿命はどのくらい?
一般的にブリッジの寿命は、5〜7年くらいと言われています。
ただし、支えとなる歯の状態、噛み合わせ、ブリッジの素材、セルフケアの仕方などによって大きく変わってきます。
より長く安心してお使いいただくために、セルフケアの徹底、歯科医院での定期検診が重要だと考えます。
ブリッジ治療 臭い
「ブリッジの箇所から臭うようになってきた。」
その臭いの原因は、ブリッジ周りの汚れからきていることが多いです。
ブリッジはケアの仕方が難しいことから、汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病になりやすいです。
歯科医院でケア方法をしっかり教わり、丁寧にお手入れするようにしましょう。
ブリッジ治療 お手入れ
ブリッジは、歯が抜けてしまった部分を両隣の歯を支えにかぶせ物で連結した構造をしています。
その構造上、ダミーの歯の下の部分に汚れが溜まりやすいです。
通常の歯磨きとは別にその部分に対してアプローチをする必要があります。
ここでは2つのケア方法を紹介していきたいと思います。
- 歯間ブラシによるケア
かぶせ物が繋がっているため、上からフロスを通すことができないです。歯と歯の隙間に横から歯間ブラシを挿入して汚れをとりましょう。その際、歯の隙間のサイズにあった歯間ブラシを選択するようにしましょう。 - スーパーフロスによるケア
一般的なデンタルフロスではなく、ブリッジ用のフロスになります。糸をダミーの歯の下に通し、スポンジ部分を使って汚れをとります。使用方法にコツがいるため、歯科医院で指導を受けてからがよろしいかと思います。
まとめ
入れ歯は見た目や違和感の点から受け入れられず、インプラントは外科手術や費用面の点から難しい場合、ブリッジ治療は幅広く採用されることが多いです。
その反面、歯を削る必要があったり、メンテナンスが難しいという点もあります。
最適な治療方法というのは人それぞれ違うと考えます。
ご自身にあった治療を納得して選択頂くためにも、当院ではしっかりとした説明を心がけております。
わからないことやご不安なことがあった場合にはお気軽にお申し付けください。